こんにちは、いたる(@mixart_twit)です。
瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』。
多感な学生時代に何度も親が変わった、主人公と家族のつながりを描いた作品です。
僕も読んでみましたが、家族とは親子とは何のなのか考えさせられました。
今回は、『そして、バトンは渡された』の感想やあらすじを書いていきたいと思います。

そして、バトンは渡されたの感想 ※少しネタバレあり
「そして、バトンは渡された」を読んで、親子と家族の在り方をいろいろ考えさせられました。
血のつながりがある親、そうでない親。
どんな親でも、子供に対してしっかりと愛情をそそぐということが、どれだけ大切なのかが分かった気がします。
優子が物心つく前に事故で亡くなった生みの母親と、実の父親である水戸秀平。
2番目の母親の田中梨花と、お金持ち2番目の父親の泉ヶ原さん。
そして、3番目の父親の森宮さん。
どの親も優子のことを1番に考え、常に愛情をそそいできたからこそ家族として成立し、優子は多感な時期を何事もなく乗り越えられたんだと思います。
僕にも今度4歳になる息子がいますが、梨花が言った、
「親になるって、未来が二倍以上になることなんだよって。明日が二つにできるなんて、すごいと思わない?」
という部分がものすごく共感できたと同時に、自分と子供の2つの未来があるって考えたら、子供がいて本当によかったと感じました。
親の愛情がしっかり伝われば、どんな親であろうと家族としてやっていける。
「自分から子供へバトンを渡す」
そう思って生きていくのもいいな、と思うことができました。
特に子供がいる方に読んでもらいたい、おススメの本です。
そして、バトンは渡されたのあらすじ
高校2年生の森宮優子は、父親との2人暮らし。
優子には、3人の父親と2人の母親がいる。
生まれた時は水戸優子、その後は田中優子、泉ヶ原優子を経て、現在の森宮優子になっていた。
家族の形態は、17年間でなんと7回も変わっている。
そこだけみれば、どんな不遇な生い立ちなんだと思うかもしれないが、優子は全然不幸だと感じたことはなかった。
「本当はつらいんでしょ」、「何かあったらいいなよ」など言われるが、過去を振り返ってみても何も思い当たる節もない。
それは、優子が5人の親それぞれに、いつも愛情をそそがれてきた証だった。
これから優子は大学受験や就職など、いろんなことを経験する。
辛いときも楽しいときも、そこにはいつも3番目の父、森宮さんの存在があった。
優子はいろんな経験をするうちに、親子とは家族とは何なのかに気付いていく。
そして、バトンは渡されたの口コミ
『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ
保護者が次々変わる特殊な環境をものともせずまっすぐに育った優子。
自分のために愛情込めてご飯を作ってくれる人がいる幸せ。
未来が二倍以上になる幸せ。
血縁、形態よりも日々の暮らしの大切さ。
優しく愛情溢れる物語に心がポカポカに温まりました。 pic.twitter.com/miRAMUv0MI— れいぽん@読書 (@reipon0840) 2018年12月15日
「そして、バトンは渡された」
何度も親が替わっても苗字が替わっても常に愛されていた主人公優子は幸せだったんだろうな
普通なら4回も苗字替わったらぐれちゃうと思うよ
それが真っ直ぐに生きてこられたのはとても幸せなことだと思う
たまに優子へのズレてる愛情表現もおかしかった
暖かい作品です pic.twitter.com/kpuOJq8gi6— maskz61 (@masakaz611) 2018年9月10日
そして、バトンは渡された
瀬尾まいこ#読了血の繋がらない父親と女子高生優子の日常
親の役目とは? 改めて考えさせられる
全編において食卓での食事シーンが印象強く、著者の幸福の尺度には食事が大きなウエイトを占めているのだろうな、と
美味しいもの食べて
自分も、
バトン繫いでいきたい pic.twitter.com/PAkraVr4ag— esuran (@barairo831) 2018年8月26日

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2019年本屋大賞受賞!
✨【速報!】2019年本屋大賞は、瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』
に決定!✨おめでとうございます!身近な人が愛おしくなる、愛あふれる物語です。ブクログでもたくさんの方が愛読しています。 #本屋大賞
▼https://t.co/L8Lmx1uEQU pic.twitter.com/QVvasq3xRY— ブクログ 読書管理アプリ (@booklogjp) 2019年4月9日
4月9日に2019年の本屋大賞が発表されました。
なんと、瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』が大賞を受賞!
実際に読んだ作品が、本屋大賞に選ばれたので、自分のことのように嬉しく感じました。
- 『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ(文藝春秋)
- 『ひと』小野寺史宜(祥伝社)
- 『ベルリンは晴れているか』深緑野分(筑摩書房)
- 『熱帯』森見登美彦(文藝春秋)
- 『ある男』平野啓一郎(文藝春秋)
- 『さざなみのよる』木皿泉(河出書房新社)
- 『愛なき世界』三浦しをん(中央公論新社)
- 『ひとつむぎの手』知念実希人(新潮社)
- 『火のないところに煙は』芦沢央(新潮社)
- 『フーガはユーガ』伊坂幸太郎(実業之日本社)
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