こんにちは、いたる(@mixart_twit)です。
中学生ながら、デビュー作「さよなら、田中さん」がベストセラーとなった、鈴木るりかさんの四作目。
前作「太陽はひとりぼっち」の続編となっており、花実とお母さんのその後が描かれています。
そんな「私を月に連れてって」を早速読んでみたので、感想やあらすじを紹介。
気になっている方は参考にしてみてください。

私を月に連れてっての感想
「さよなら、田中さん」から続くシリーズ三作目。
今作は花実以外に賢人やお母さんにスポットを当てています。
前作もそうでしたが、先が気になる展開と読みやすい文章なのでサクサク読むことができました。
しかも、今作ではついにお母さんの過去があきらかになるなど、シリーズを通して読んでいる方にとって気になる内容になっています。
タイトルにもなっている「私を月に連れてって」は、ニートである賢人の切ない恋のエピソードですが、つい笑ってしまう内容にほっこりとした気持ちに。
前作を読んでいないとわからない部分もありますが、読んでいない方でも十分楽しめる内容になっています。
子供から大人まで、ぜひ手に取ってもらいたい作品です。
私を月に連れてってのあらすじ

- 遠くへ行きたい
- 私を月に連れてって
- 夜を越えて
遠くへ行きたい
私を月に連れてって
花実親子が住むアパートの大家の息子、賢人。
学生時代に挫折し、立ち直ることができないニートである。
いつものように公園で暇を持て余していたとき、ある女性が声をかけてきた。
なにやら小学校への道がわからないらしく、賢人は道案内を申し出た。
道案内の最中、いろいろ会話をしているうちに賢人はその女性のことが気になり始める。
夜を越えて
花実が父親のことを聞いてもお母さんは「死んでしまった」としか教えてくれない。
気にはなっていたが、それ以上詮索することはしなかった。
そんなある日、社会学習のアルバイト先に子供のころのお母さんを知っている女性に出会う。
その女性は、お母さんと過去に病院で一緒に入院していたらしい。
お母さんの過去に何があったのか、これまで語られなかった事実が明らかに。
私を月に連れてっての口コミ
『私を月に連れてって』(鈴木るりか)
深い母娘事情が絡むシリーズ3作目だけど初読みの自分には表題作が一番!「無為徒食」の賢人を「愛為完食に」覚醒させる文代さんの立ち振る舞いに読者をメロメロにさせながら
「月の裏側を見る覚悟はあるか」
と冷水を浴びせる..w恐るべし女子高生作家#読了 pic.twitter.com/Y0GzYqPmBT
— Randy (@logiemo) January 25, 2021
私を月に連れてって/鈴木るりか
人間の繊細な感情が擦り切れる音が、自分と同世代の方の生の文章で書かれている。飾らない言葉で真摯に書かれているから圧倒的に読みやすく、物語の中に落ちている作者さんの『言葉』を友達との会話のように身構えずに受け取れた。 pic.twitter.com/2nfC5n2QSS
— 雅典 (@1yugudorasiru) January 9, 2021
オフィスアルパカ通信(234)🦙🌒🏫📖🚲⛲️🏪🏡
『私を月に連れてって』鈴木るりか(小学館)を大推薦。さよなら、田中さん』でデビューから4作目。一年ぶりに家族が揃ったような心が満たされた気分に。読む寅さん映画のような読み応えも充実。この作家(高2)は花も実もある太陽です! pic.twitter.com/OggSltnzKC— アルパカ内田 (@office_alpaka) November 18, 2020
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鈴木るりかさん著書紹介

- さよなら、田中さん
- 14歳、明日の時間割
- 太陽はひとりぼっち
さよなら、田中さん
鈴木るりかさんのデビュー作です。
小学6年生の田中花実と、花実を女手一つで育てているお母さん。
貧乏だけど明るく楽しく生きる二人の、日常に起きる出来事を描いた5つの短編で構成された作品です。

14歳、明日の時間割
苦悩、恋、友情など、今を一生懸命に生きる14歳の日常を描いた作品です。
7つの短編小説を時間割に見立てて構成されていて、それぞれの物語が交わる場面もあります。
徐々に自分の気持ちに気づいていく描写が素晴らしい、学生時代を思い出す青春ストーリーです。

太陽はひとりぼっち
「さよなら、田中さん」の続編にあたる作品です。
花実親子の微笑ましいエピソードはもちろん、三上君や木戸先生にスポットが当たったエピソードもあるなど、充実した内容になっています。
