こんにちは、いたる(@mixart_twit)です。
僕が武豊騎手を応援し始めたのは、ヴィクトワールピサでクラシックを目指していた2010年頃です。
2010年といえば毎日杯で騎乗したザタイキの故障による落馬事故。
怪我から復帰した後は勝てない日々が続き、勝てないことで有力馬もまわってこず、応援している方も結構つらかったのを覚えています。
でもそのつらい時期があったからこそ、キズナで勝った日本ダービーや、エイシンヒカリで海外GⅠでの勝利、キタサンブラックとの快進撃などものすごく感動しました。
JRA4000勝を達成したのが、どんな時でも手を差し伸べてくれたメイショウの馬、メイショウカズヒメだったことも感慨深かったです。
そんなつらい時期も変わらず武豊騎手を応援してきた、あなたにおススメしたい本があります。
それは2018年10月20日発売された「名馬たちに教わったこと~勝負師の極意Ⅲ~」です。
このページでは武豊騎手がJRA通算4,000勝を達成するまでに出逢った、名馬たちとのエピソードが収録された、「名馬たちに教わったこと~勝負師の極意Ⅲ~」を紹介したいと思います。
武豊 勝負師の極意Ⅲの感想
この本には、武豊騎手がJRA4000勝を達成するまでに出逢った、33頭の名馬たちとのエピソードが収録されています。
収録されているのは初めてGⅠ勝利を勝ち取ったスーパークリーク、競馬ブームを巻き起こしたオグリキャップ、ダービージョッキーにしてくれたスペシャルウィークなど、競馬史に残る名馬たちばかりです。
内容は週刊大衆の連載コラムを、一部引用しながらのものになっています。
レースでの出来事や裏話、武豊騎手の勝負師としての考え方などを知ることができる、武豊ファン必見の内容です。
欲を言えば、勝てない時期をともに戦い乗り越えてきたサダムパテック、トーセンラー、スマートファルコンあたりも書いて欲しかったと思いました。
僕は読みながら当時のレースをYouTubeで見直したんですけど、これが意外と面白い。
本に書いてあることを踏まえて見直すと、「こんな風に乗ってたんだ」とか別の視点で見ることができますよ。
そのだけでも読んでみる価値はあると思います。
前人未到の記録を達成した後も尚、目の前の勝利に向かって歩み続ける武豊騎手の、競馬に対する考え方、向き合い方もわかる素晴らしいおススメの一冊です。
武豊 勝負師の極意Ⅲの収録エピソード

エピソードを踏まえてレース動画を見直すと面白いですよ。
シャダイカグラ「とっさの判断と覚悟で得た勝利」
3歳牝馬がしのぎを削り世代ナンバー1を目指す、クラシック戦線の第一弾「桜花賞」
武豊騎手は桜花賞を5勝していますが、初めて勝ったシャダイカグラとの桜花賞は、伝説のレースと呼ばれています。
なぜ伝説と呼ばれているかというと、意図的に出遅れたと噂され、武豊騎手自身もレース後のインタビューで否定しなかったことが理由です。
でも実際はレース前のイレ込み、18番枠といったことから出遅れはある程度想定していたこと、レース中に不利を一度も受けず、わずかなスペースに潜り込めたことが勝利の要因でした。
シーキングザパール「世界への扉をともに開いた相棒たち」
武豊騎手の夢は、ステッキ1本と鞭を持って、世界中を駆け回ること。
その道を切り開いてくれたのが、スキーキャプテンとシーキングザパールです。
スキーキャプテンは、日本馬として初めてケンタッキーダービーへ挑んだ馬。
負けはしましたが、それから多くの日本馬が海外へ挑戦する道を切り開いてくれました。
シーキングザパールは、日本馬初の海外GⅠ制覇を成し遂げた馬です。
デビュー2戦目の新潟3歳Sでは出遅れた挙句、外ラチに向かって走ってしってしまうなど、気性の激しい馬でしたが、乗り心地は超一級品。
海外GⅠの壁を打ち破るだけの素質を秘めていた馬でした。
トゥザヴィクトリー「エリザベス女王杯をめぐる名牝たちとの物語」
武豊騎手が日本ダービー以上に、手の届かなかったレース「エリザベス女王杯」。
その壁を最初に打ち破ったのがトゥザヴィクトリーでした。
トゥザヴィクトリーは国内外のGⅠで善戦するも、勝利まであと一歩届かない。
そんなもどかしいレースが続いていました。
「何かが足りない」と感じた武豊騎手は、今までの逃げ・先行の競馬ではなく、末脚を生かす作戦に変更。
中断待機からの直線勝負にうって出ました。
トゥザヴィクトリーは、そんな武豊騎手の気持ちを分かっているかのように、落ち着いたレース運びから最後の直線で爆発するような末脚を発揮。
騎手・馬ともに、念願の優勝を手にしました。
キタサンブラック「競馬の枠を超えたヒーローとの出逢い」
キタサンブラックとの出逢いは2016年の大阪杯(当時GⅡ)。
武豊騎手はメジロマックイーン、エアグルーヴ、キズナと同じような感触を得ていました。
レースは思い通りに展開でしたが、最後にアンビシャスにかわされ2着と悔しい結果に。
悔しい気持ちを抱えながら迎えた「天皇賞(春)」。
普段、馬と心が通じるといったことはないのですが、このとき武豊騎手は最後の瞬間、キタサンブラックと心が通じた気がしたそうです。
キタサンブラックのオーナー、調教師、厩務員、さらにはファンの気持ち一つになれたからこその勝利でした。
これが武豊騎手とキタサンブラックとの初勝利となり、みなさんもご存知の快進撃が始まります。
武豊の主なJRA保有記録
武豊騎手が保有しているJRAの主な記録を紹介します。
記録名 | 記録 | 達成日/備考 |
通算最多勝利 | 4,000勝 | 2018.9.29 |
通算最多騎乗 | 21,242回 | 2018.9.30 |
重賞最多勝利 | 329勝 | 2018.9.2 |
GⅠ最多勝 | 75勝 | 2002.5.26 日本ダービー |
連続年度GⅠ勝利 | 23年連続 | 2010.11.28 ジャパンカップ |
同一GⅠ最多勝 | 8勝 | 2017.4.30 天皇賞(春) |
年間GⅠ最多勝 | 6勝 | 2005年 |
年間最多勝 | 212勝 | 2005年 |
年間最多獲得賞金 | 44億1404万2000円 | 2005年 |
年間重賞最多勝 | 23勝 | 2005年 |
最多連続週重賞制覇 | 6週連続 | 1998.10.24 デイリー杯3歳S |
騎乗機会最多連勝記録 | 7連勝 | 2005.9.24 |
1節最多勝(土日限定) | 12勝 | 2005.9.25 |
1日最多勝 | 8勝 | 2002.12.7 |
※データはすべて2018年9月30日現在のものです。
※出典:武豊騎手JRA4000勝 (Gallop臨時増刊)
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武豊関連 おススメ書籍

武豊騎手JRA4000勝 (Gallop臨時増刊)
2018年9月29日の阪神9RでJRA通算4,000勝を達成。
節目の勝利や名馬とのエピソードを、写真を織り交ぜながら紹介しています。
日本競馬会のレジェンド・武豊が歩んできた4,000勝までの軌跡をまとめた、武豊ファン必見の一冊です。
勝負師の極意
デビュー以降さまざまな記録を打ちたててきた武豊騎手。
大舞台でのプレッシャーに打ち勝つ思考や、名馬とのエピソードが詰まった一冊です。