こんにちは、いたる(@mixart_twit)です。
中学生ながら、デビュー作「さよなら、田中さん」がベストセラーとなった、鈴木るりかさんの三作目「太陽はひとりぼっち」。
本作品は「さよなら、田中さん」の続編にあたり、母娘のその後が描かれています。
当時中学生だった著者もいまや高校生となり、成長が垣間見れる作品でした。
そんな「太陽はひとりぼっち」を早速読んでみたので、感想やあらすじを紹介していきたいと思います。

太陽はひとりぼっちの感想
「さよなら、田中さん」の続編となる今作も、貧乏ながらも明るくたくましく生きている花実とお母さんは健在です。
前作よりも花実が中心で、お母さんの登場は少なくなっていますが、雰囲気はそのままで随所に笑いもある素晴らしい作品でした。
前作では語られなかった、元神童の大家さんの息子の生い立ち、お母さんの隠されていた過去などが明かされていきます。
文章がとても読みやすいというのもあるのですが、この先どうなるんだろうと想像させながら読ませる工夫がされていて、一気に読んでしまいました。
内容は三つの短編で構成されていて、花実親子、三上君、木戸先生がそれぞれ主人公になって書かれています。
前作も良かったのですが、今作も三上君のエピソードがおススメ。
中学生の淡い恋の気持ちが上手く表現されていて、とても微笑ましい作品になっています。
学生から大人まで、幅広い世代の方が読める作品になっていますので、気になる方はぜひ手に取ってみてください。
太陽はひとりぼっちのあらすじ

- 太陽はひとりぼっち
- 神様ヘルプ
- オーマイブラザー
太陽はひとりぼっち
お母さんと二人暮らしをしている花実は、小学校を卒業し中学生に。
持ち前の明るさで、貧乏ながらもお母さんと二人三脚でたくましく生活していた。
いつも通り暮らしていた花実だったが、中学でできた友達とのある計画、二階に住んでいる元神童(大家さんの息子)が引きこもりになった理由、お母さんの隠されていた過去。
次から次へと大騒動へ巻き込まれていく。
神様ヘルプ
全寮制のカトリックスクールへ転向していった花実の同級生・三上君。
中学生になった三上君は、ひょんなことから実家へ戻っていたとき、偶然にも花実と浅草に寄席を観に行くことに。
そんな三上君の淡い恋のお話。
オーマイブラザー
オカルトが趣味の変わった小学校教師の木戸先生。
今の木戸先生になったのには、過去の大きな出来事が関係していた。
花実にも影響を与えた木戸先生の謎が明かされる。
太陽はひとりぼっちの口コミ
鈴木るりか『太陽はひとりぼっち』。ベストセラーとなった『さよなら、田中さん』の続編。著者の卓越した言葉選び、構成力はさらに進化。女子高生作家の才能の豊かさに畏れ入るのみ。 pic.twitter.com/R2HQve7MH3
— 浅野 智哉 (@asnhpy) October 22, 2019
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鈴木るりかさん著書紹介

- さよなら、田中さん
- 14歳、明日の時間割
さよなら、田中さん
鈴木るりかさんのデビュー作です。
小学6年生の田中花実と、花実を女手一つで育てているお母さん。
貧乏だけど明るく楽しく生きる二人の、日常に起きる出来事を描いた5つの短編で構成された作品です。

14歳、明日の時間割
苦悩、恋、友情など、今を一生懸命に生きる14歳の日常を描いた作品です。
7つの短編小説を時間割に見立てて構成されていて、それぞれの物語が交わる場面もあります。
徐々に自分の気持ちに気づいていく描写が素晴らしい、学生時代を思い出す青春ストーリーです。

私を月に連れてって
「太陽はひとりぼっち」の続編となり、明るく楽しく生きる花実親子は健在。
花実親子以外に、賢人のエピソードも収録されており、充実した内容の作品となっています。
