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【感想/あらすじ】14歳、明日の時間割/鈴木るりか 今を生きる14歳の物語

【感想/あらすじ】14歳、明日の時間割/鈴木るりか 今を生きる14歳の物語

こんにちは、いたる(@mixart_twit)です。

デビュー作品「さよなら、田中さん」が10万部のベストセラーになるなど、注目の作家・鈴木るりかさん。

驚いたことはデビュー作がベストセラーになったことだけではなく、作品を書いたのがなんと14歳の中学生だったんです。

14歳とは思えないくらいの作品で、僕も読んでいる内に、物語にどんどん引き込まれていきました。

 

そんな今注目の中学生作家・鈴木るりかさんの第二弾小説、「14歳、明日の時間割」が2018年10月17日に発売。

早速購入して読みんでみたので、感想やあらすじなどを紹介していきたいと思います。

 

14歳、明日の時間割の感想 ※少しネタバレあり

感想「14歳、明日の時間割」は、苦悩、恋、友情など、今を一生懸命に生きる14歳の日常を描いた作品です。

7つの短編小説を時間割に見立てて構成されていて、それぞれの物語が交わる場面もあります。

 

14歳の中学生の、どこにでもありそうな日常の出来事なのですが、読んでいるうちにこの後どうなるんだろうと、どんどん引き込まれていく内容でした。

読み始めは登場人物の名前があまり出てこないので、誰の話なのか分かりずらい点はありました。

ですが各章の主人公たちの、人物像がきちんと描かれているので、物語には入り込みやすく読みやすいと思います。

 

僕が特に良かったと感じたのは、二時間目・家庭科です。

徐々に自分の気持ちに気づいていく描写が素晴らしく、学生時代を思い出す青春ストーリーになっています。

その他の物語も感情移入しやすい内容になっていて、とても読みやすい作品です。

 

この作品で注目してほしいのが、容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群の中原君です。

7つの物語すべてに登場し、主人公の今後を左右するキーマンになっています。

 

この作品の本当の主人公は、中原君じゃないかと感じるくらいの存在感です。

もう読み終わった方も、これから読もうとしている方も中原君に注目してみてください。

 

「14歳、明日の時間割」は、同世代の方はもちろん、大人の方も当時の情景が蘇ってくる、そんな作品になっています。

ぜひ読んでほしいおススメの一冊です。

 

14歳、明日の時間割のあらすじ

あらすじ

一時間目 国語「見る前に飛べ!」

14歳で秀文社の小説特別賞を受賞した明日香

出版社から二作目の打診もあり、小説家への道を順調に歩んでいた。

そんなとき、担任の矢崎先生から職員室に呼び出され、昔から書いていた小説を直接読んでもらいたいとお願いされてしまう。

明日香は悩みながらも、矢崎先生のお願いを引き受けることに。

 

二時間目 家庭科「空色のマフラー」

料理も裁縫も苦手な母からの願いを受け、家庭科が得意な子になった

手先が器用で、料理のセンスも抜群、家庭科の申し子と自負するくらいでした。

学校でのクラブ活動は、もちろん家庭科クラブに所属しています。

ある日、その家庭科クラブに発足以来、初の男子・野間君が入ってくる。

初めは馴染めずにいた野間君だったが、次第に慣れみんなと打ち解けていき、葵の心境にも変化が表れます。

 

三時間目 数学「誰かと違う夜」

進学塾のハイレベル模試で、9点を取り落ち込む修也

中学卒業後、父親の転勤で東京へ行くことが原因の1つになっていた。

勉強のこと、東京へ行くことで悩み、苦しんでいるとき、帰り道で同じクラスの中原に声を掛けられる。

気づくと修也は、中原に悩みを打ち明けていた。

その翌日、中原は修也にある提案を持ち掛ける。

 

四時間目 道徳「深く息を吸って」

ある日、のお父さんは置手紙ならぬ置きメールを残し、いなくなった。

以前から同じような問題をよく起こしていたが、今回は本気で行方をくらましてしまう。

まだ頭の中で整理しきれていないところに、今度は母が見知らぬ男を連れて来た。

ミチと呼ばれるその男は、当たり前のように食事をし、家に居座り始めてしまう。

普段から深く考えない圭は、特に気にすることもなくいつも通り過ごしているが、疑問だけが残っていた。

ミチが来てから数日が過ぎたころ、前触れもなく母が圭のスマホにメッセージを残し、いなくなってしまう。

 

昼休み「孤独の友」

友達をつくることが苦手な山下さん

友達がいないのは両親からの受け売りで、学校の休憩時間など孤独な時間を乗り切るために、読書好きの少女を演じていました。

読書好きを演じているうちに、本当に文学少女のようになってしまう。

図書委員として、いつものように図書室の本棚を整理していると、「山下さん」と声を掛けられる。

振り返ると、そこにはクラスの人気者・中原君の姿が。

 

五・六時間目 体育「花の下にて」

運動神経が悪く、体育が苦手な

馬鹿にされたり、足手まといになる体育の時間が本当に嫌いだった。

毎年恒例のマラソン大会が近づき、憂鬱になっていく茜。

昨年はスタート後、数メートルで歩き始めてしまい、そこからずっと歩いてゴールし最下位。

今年のマラソン大会も諦めようと考えていた茜だったが、このままではいけないと一念発起しランニングを始める。

 

放課後「アフタースクール」

小説家になりたかった国語教師の矢崎先生

小説を書き始めて20年、いくつもの賞に応募するも、全て一次審査で落選してしまう。

 

そんな状況でも、審査している側に見る目がないんだと、実力を受け入れられない。

そんなとき、友人の藤村から人気作家との食事会に招待される。

またとないチャンスに、今まで書いてきた小説を読んでもらおうと画策するが…

 

 

14歳、明日の時間割の口コミ

口コミ

 

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装画、イラストは矢部太郎(カラテカ)さんが担当

矢部太郎さんがイラストも担当

「14歳、明日の時間割」の装画を担当したのは、「大家さんと僕」が大ヒットした矢部太郎さんです。

装画の他にも、扉や各章の終わりのイラストも書いています。

 

小説への書下ろしイラストは今回が初ということですが、作品を内容にあった素晴らしいイラストです。

小説とは別に、イラストでも楽しませてくれますよ。

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▼「大家さんと僕」のレビュー記事です。良かったら読んでみてください。

【感想/ネタバレ】大家さんと僕/矢部太郎 微笑ましい大家さんとの日常を綴った実話【感想/あらすじ】大家さんと僕/矢部太郎 ※少しネタバレあり

 

鈴木るりかさん著書紹介

鈴木るりかさんの他の作品を紹介します。
  • さよなら、田中さん
  • 太陽はひとりぼっち

さよなら、田中さん

鈴木るりかさんのデビュー作です。

小学6年生の田中花実と、花実を女手一つで育てているお母さん。

 

貧乏だけど明るく楽しく生きる二人の、日常に起きる出来事を描いた5つの短編で構成された作品です。

感想。さよなら、田中さん【感想/あらすじ】さよなら、田中さん / 鈴木るりか著・母子の心温まる話し

 

太陽はひとりぼっち

小学館
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「さよなら、田中さん」の続編となる今作も、貧乏ながらも明るくたくましく生きている花実とお母さんは健在。

前作では語られなかった、元神童の大家さんの息子の生い立ち、お母さんの隠されていた過去などが明かされていきます。

 

内容は三つの短編で構成されていて、花実親子、三上君、木戸先生がそれぞれ主人公です。

学生から大人まで、幅広い世代の方が読める作品になっています。

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